今年のノーベル科学賞が発表され、めでたく大阪出身の吉野彰さんの受賞が発表されましたね!
携帯電話やノートパソコンに使われる、「リチウムイオン2次電池」の発明者のひとりということですが、旭化成・名誉フェローであり、名城大学の教授湯も勤められています。
ところでちょっと下世話ではありますが、ノーベル賞受賞でいくらぐらいの賞金がもらえるのか気になりますよね!
そこで今回は吉野彰さんの経歴を振り返りながら、吉野彰さんのノーベル賞の賞金についてご紹介していきます!
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ノーベル科学賞受賞の吉野彰の経歴&プロフィールまとめ!
それでは早速紹介していきます!
吉野彰さんが科学への興味を高めたきっかけは、担任の先生が英科学者ファラデーの著作「ロウソクの科学」を読み、自然の原理に触れたことがきっかけでした。
そこから科学について興味が出始めると、自宅のトイレに置いてあった、掃除用の塩酸に釘を放り込み、水素が発生する様子を観察していたようですね!
これって、先生をはじめ、両親など、周囲の理解も大切ですよね。
本を勧めてくれた先生の存在も大きいものですし、もし自分の子供がトイレの塩酸で、釘を入れて観察していたら、僕だったら注意してしまいそうです。
その子のことを理解してあげて、寛容な心で見守ることが大切だと思いました。
そんな吉野彰さんは、その後に白川英樹さんという方が発見した導電性高分子のポリアセチレンに着目し、2次電池に用いる研究を1981年ごろから始めました。
そして1985年には、現在多くの場所で使用されている、リチウムイオン電池の基本形を完成させます。
それから1991年にはリチウムイオン電池はソニー・エナジー・テックにより商品化されることになります。
現在では改良が進みリチウムイオンポリマー電池となり、僕たちの身近なところではスマートフォン、ウェアラブル機器、ハイブリッドカーなどの自動車にも使用されています。
吉野彰さんは、1972年より旭化成に在籍し、研究や開発を続けますが、それと同時に2017年からは名城大学の名誉教授をされています。
現在では社会的に先生同士のいじめが問題になるなど、先生という立場も非常に難しいものになっており、生徒の関係性という面ではうまくいかない方も多いところです。
しかし25年以上の交流のある教授からは「えらぶらず、話しやすい。すごくダンディーで、飲み屋に行っても、すごくもてる」と人間性も高く評価されており、生徒からも「うまくいかないときでも成果が出るまで続けるという吉野さんの姿勢を見習って、将来は自分も生物の分野でノーベル賞をもらえるような研究者になりたいです」などと非常に好意的な意見が寄せられいました。
関係性が良好で、なおかつ尊敬の気持ちを持たれていることから、吉野彰さんが研究者だけでなく、人間性もとても優れていることがわかりますね!
個人的にはテレビでの受賞会見の際に
研究していると何度も壁にぶつかる。けれどゴールが見えていれば、むしろ壁に早く来て欲しい。
壁にぶち当たったということはゴールが近づいたということ。越えればゴールがある。それが楽しい。
とおっしゃっていたのがとても印象的で、僕自身壁にぶつかると、それを避けようとしたり、諦めてしまうことも多いので、ゴールが近いことを意識して、楽しみながら努力しようと思いました!
ノーベル賞科学受賞の吉野彰の賞金はいくら?
日本のノーベル賞の受賞者は今回の吉野彰さんで27人目で、科学賞に限って言えば日本人で8人目の受賞者です。
ノーベル賞を受賞すると、賞金900万クローナが贈られる。
この900万クローナを現在のレートで日本円に換算するとおよそ97,341,505円です。
ノーベル賞というとんでもない賞なので、当然かもしれませんが、1億円弱の賞金はやっぱりすごいですね!
さらにこの賞金には税金がかかりません!
日本でのオリンピックで金メダルを獲得した際にJOCからもらえる金額が、500万ということを考えると、単純に金額だけで比較すると、ノーベル賞の賞金はなかなかいいのかもしれませんね!
さらに掘り下げてこの財源について調査してみました。
ノーベル賞の賞金の原資はどこから出ているのか調査してみたところ、一般人からの寄付と、アルフレッドノーベルの遺した個人資産の運用利益から出ているようです。
アルフレッドノーベルは、ノーベル賞の創始者で、ダイナマイトを発明したことで得た資金を、株や債券、実物資産に投資して、運用利益を出しているそうです。
毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする。
という、アルフレッドの遺言により、現在のノーベル賞の賞金が存在します。
ダイナマイトの発明については、様々な意見がありますが、現に科学者をはじめとする、様々な研究を行なっているものにとって、モチベーションの一つになっているわけですから、アルフレッドノーベルの功績は大きいと思いますね。
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過去のノーベル賞受賞者の賞金の使い道に衝撃!
ノーベル賞では、結構な賞金がもらえることはわかりましたね!
それでは、その賞金はどのように使われているのか、歴代の受賞者のケースをもとにご紹介していきます!
2014年にノーベル物理学賞を受賞された名古屋大学の天野教授は、獲得した賞金から、晩餐館での衣装代を引いた金額を、なんと全額名古屋大学に寄付されたようです。
同じく物理学賞を受賞した中村修二さんは、賞金の一部を、母校である徳島大学に寄付されました。
2015年に受賞された大村智さんは、東京理科大に寄付をして、その資金を元に東京理科大学大村賞が創設されました。
2018年に受賞された本庶佑さんは若い研究者のサポーツをするために、母校の京都大学に寄付しました。
何らかの形で、ノーベル賞での賞金を寄付する形が多いですが、これに対して海外では驚きの声が聞かれることもあるようです。
受賞された方々は、自身が若い頃、研究資金に苦労していたのではないかと思いました。
こういった形で研究資金が確保されることにより、また次のノーベル賞受賞者が出てくる可能性もありますね!
かのアルバート・アインシュタイン博士はノーベル賞の賞金を、別れた妻への慰謝料に当てたそうですが、こういった形で後進の育成に使われることは、とても素晴らしいことだと思いました。
そして今日も、若い研究者が壁にぶつかりながら、研究を続けていると思います。
新しいノーベル受賞者がまた、日本から出ることを楽しみにしています!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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