家族ドラマを描いた映画を数多く製作している是枝裕和監督の、海よりもまだ深くがテレビ放送されることで話題になっています。
海よりもまだ深くでは、数多くの名ゼリフがあり、しかもそれがとてもリアルなもので、心にぐさぐさと突き刺さりますよね。
そこで今回はそんな海よりもまだ深くの名言、名セリフをあらすじやインタビューの内容と合わせて、ご紹介していきます!
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名言の宝庫・海よりもまだ深くとはどんな映画?
それでは早速紹介していきます!
海よりもまだ深くとは、2016年に公開された映画で、監督を是枝裕和さんが務めています。
是枝裕和さんは10月11日にフランスで日仏共同制作の「真実」の先行公開が控えており、この映画はスタッフがほとんどがフランス人という何ともチャレンジングな作品です。
ドキュメンタリー出身の映画監督として知られ、国内外で高い評価を受ける日本人監督の一人です。
最近では万引き家族が有名なのではないでしょうか。
個人的には大人の選択肢の数より、子供の選択肢はとても少なく、そのために、大人という存在の重要性について考えさせられた作品でしたね。
さて海よりもまだ深くでは、阿部寛さん、真木よう子さん、小林聡美さん、リリー・フランキーさん、池松壮亮さんが出演されています。
今はなき樹木希林さんも出演されていますので、改めてその存在感を思い知らされるかもしれませんね。
なりたかった大人になれなかった大人たちの物語で、主人公は叶わぬ夢を追い続けるちょっと情けない男で、妻や子供に愛想をつかされながらも、様々なことを考えさせられるストーリーに仕上がっています。
そしてそんな主人公を穏やかに見守る母親を樹木希林が演じており、母が主人公に言い聞かせる言葉は、どれも深く考えさせられる言葉ばかり!
何とテスト公開でアンケートを取ったところ、その92%以上の方が、「自分の人生を見つめ直すきっかけになった」と答えたそうですよ!
もしかしたら、子供の時に描いていた大人になれている方、今の自分が100点と思える方にとっては、何も感じない作品なのかもしれませんが、僕自身、うまくいかないことの方が多い人生なので、非常に心を打たれる作品でした。
もう予告だけで感動して涙が出そうになります…
海よりもまだ深くの名言とは?名セリフが寄り添ってくる是枝マジックに驚愕!
そんな海よりも深くではとても印象的な名セリフがたくさん出てきます!
ここでは個人的にとても心に残った名言をご紹介していこうと思います。
そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ!
高校生に「あんたみたいな大人にはなりたくない」と言われてしまった、ダメ男の主人公が、高校生に対していったセリフです。
阿部寛さん自身も、一番心に残ったと話していたシーンで、僕自身、現実として高校生の時に描いていたような大人にはなれていないので、主人公の気持ちが手に取るようにわかりますwww
学生の時には無限にあると思っていた可能性が、年をとるごとに少なくなっていて、いつしか選べなくなりました。
毎日を生きることに必死で、気がついたら思い描いていた「なりたかった大人の姿」すらも忘れてしまっていたことを気づかせてくれますね。
誰かの過去になる勇気を持つのが、大人の男ってもんだよ…
愛想をつかされて別れた元妻へ、未練たっぷりな主人公に対して興信所所長が放つセリフです。
男性の方は耳の痛い話と思う方も多いかもしれませんね!
関係が終わったとしても、気持ちを切り替えることはとても大変なことだと思います!
そして人は、過去のことを美化してしまう部分もありますからね。
幾つになっても、初恋の相手の方とも思い出を、素敵な思い出としてお酒の席などで話していませんか?
幸せってのはね・・・何かを諦めないと手に出来ないもんなのよ
主人公を穏やかに見つめながら、母が口にするセリフです。
このセリフ自体、とても印象的ですが、これが樹木希林さんの口から出てくることで一段と重みのあるセリフになっていますね。
夢をずるずると諦めない主人公に言うそのセリフは絶対手に入らない何かを欲しがすぎて「手に入らない」と嘆いていると幸せにならないということですね。
個人的には、どこか諦めることすべてが悪ではないと解釈しており、それにより手に入る幸せもあるといってくれているような気がします。
個人的にはこの3つの言葉がとても印象的で名言だと感じたのですが、この他にも様々な名言が散りばめられている是澤マジックに驚愕させられましたね。
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「栴檀は双葉より芳し」ということわざはどんな意味?
名言とは少し違いますが、劇中で出てくる「栴檀は双葉より芳し」ということわざの意味が気になって調べましたのでご紹介します!
橋爪功さんと主人公の母が、主人公について話していたシーン。
主人公が家具生時代から国語の成績が良かったという話の後に、「栴檀は双葉より芳しと言いますが、文才あったんだねえ、小さいときから。」と橋爪功さんが話します。
名言や名台詞がとても多く散りばめられている作品ですので、このことわざの意味が気になって調べてみました。
読み方は「せんだんはふたばよりかんばし」と読むようで、人並みはずれた才能を持つ人は、幼い頃から優れているということを例えたことわざのようですね。
栴檀とは白檀のことのことのようで、その白檀はサンダルウッドと呼ばれ、アロマでは馴染みの深い香木の一つです。
その白檀が発芽の段階から、すでにいい香りを放っていることから、優れた才能を持つ人は幼い頃からその要素をもちあわせているということわざです。
現在活躍する多くのスポーツ選手なんかでも、使えそうなことわざですね。
海よりもまだ深くの劇中では、それを言われた主人公が、ちょっと情けないような、何とも言えない表情をしているところがまた、とても印象的ですね。
海よりもまだ深くの主人公のように、小さい頃何かしらの分野で優れていると言われ、両親から期待された方もいるのではないでしょうか。
僕の場合はですが、得意だと認識していたものに対して、年を重ねて世界が広がっていくと、自分なんかよりも優れた人がどんどん出てきて、諦めてしまったことがたくさんあります。
ようは子供の頃得意だったことが、現在も武器になっていて、大人になって、このことわざをかけてもらいる方は、限られた方で、とても幸せな方なのではないかと思いました。
改めてこの映画は、なりたかった大人になれなかった大人たちの物語だと、私は思います。
パッとしない大人になってしまったけれど生きていればいいんだとも語りかけてくれる作品でもあります。
この作品を見て、自分の人生を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
この記事が少しでもお役に立てましたらシェアしていただけますと嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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