2018年3月23日に発売され発売以来好調なセールスを記録しているα7Ⅲですが、先日発表されていましたヨドバシカメラの12月上旬のレンズ交換式カメラの売れ筋ベストテンの第1位にランクインするなど、キャノン、ニコンが相次いでフルサイズミラーレスカメラを発売したにも関わらず、販売が好調のようですね。
現在購入を検討している方もいらっしゃると思いますが、現在、高画素モデルであるSony α7RⅡ(a7r2)が次モデルであるα7RⅢが発売され、前モデルのため価格が落ち着き、ほぼ同じ価格帯となっています。もしかするとα7RⅡを購入した方が満足度が高い方もいらっしゃるかもしれません。
α7Ⅲとα7RⅡでは、若干性格も変わってきますので今回はそのα7Ⅲとα7RⅡを徹底比較したいと思います。
購入を検討されている方は、今回はそんなα7Ⅲとα7RⅡを徹底比較したいと思いますので比較の参考にしていただければ嬉しいです!


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発売日比較
ボディ名 | 発売日 |
α7Ⅲ | 2018年3月23日 |
α7RⅡ | 2015年8月13日 |
α7RⅡは現在僕はバリバリ使用し何の問題もありませんが、ほぼ2年半以上前の機種になるんですね!カメラの発売サイクルも結構早いものですね。
外観デザイン比較
全体的なスタイル、外観はほぼ同じデザインですね、見慣れているのもあるのでしょうが、個人的には好きなデザインです。裏面のボタン配置が若干変わっておりα7Ⅲにはまず静止画・動画を問わず、ボタンを押すとAFによるピント合わせを行うAF-ONボタンが配置されております。また念願のマルチセレクター(ジョイスティック)も配置され、これによりAFエリアの配置がスムーズになりました。個人的に右側に全てのボタンを配置してくれると右手だけで完結するので、助かると思うのですが、これに慣れろ、ということでしょうか?現状メニューボタンを押そうと思ったら、左手を使用しないといけないです。
サイズ比較
α7Ⅲはこれまで散々言われていたバッテリー問題を解決するために、大きいバッテリーを採用し、全モデルからほぼ倍の容量を確保しましたが、それに関わらずほぼ、同じサイズ感となっています。
実際に触ってみた際にα7Ⅲの方がグリップがやや深い印象を持ちましたが、サイズもほんの少し大きくなっているようですね。いずれにしろ、フルサイズミラーレスカメラとしてとてもコンパクトなボディを実現しています。
価格の比較(2019年2月現在時点、価格ドットコム調べ)
機種名 | ボディ単体価格 |
α7Ⅲ | 192,456円 |
α7RⅡ | 171,420円 |
現在の販売価格では、新品価格でα7Ⅲの方が2万円ほど高い状況となっていますが、どちらにするか非常に悩ましい価格差ですね。
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機能の比較
センサー
センサー詳細
機種名 | センサー |
α7Ⅲ | 35mmフルサイズ(35.6×23.8mm)、ExmorR CMOSセンサー |
α7RⅡ | 35mmフルサイズ(35.9×24.0mm)、”ExmorR”CMOSセンサー |
画素数はα7Ⅲが2420万画素、α7RⅡが4240万画素で、α7Ⅲの搭載するセンサーも第三世代から裏面照射型のセンサーになりました。裏面照射型のセンサーは集光率を大幅に向上したことにより、高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジを実現しています。また進化した画像処理システムのおかげで、低感度時には約15ストップの広いダイナミックレンジを実現しています。
DxOMarkのセンサースコア
機種名 | 総合スコア | ポートレート(色の濃さ) | 風景(ダイナミックレンジ) | スポーツ(ISO) |
α7Ⅲ | 96 | 25ビット | 14,7 | 3730 ISO |
α7RⅡ | 98 | 26ビット | 13,9 | 3434 ISO |
DxOMarkのセンサースコアでは、ダイナミックレンジ、許容できる最低ISO感度といったところで、若干α7Ⅲが有利な結果になっていますね。
連写スピード
ボディ名 | 連写スピード | 連写枚数 |
α7Ⅲ | AF・AE追従約10コマ/秒 | 117枚 |
α7RⅡ | AF・AE追従約5コマ/秒 |
α7ⅢはAF・AE追従約10コマ/秒と大きく進化しています。それに対してα7RⅡは約半分です。これは正直動く被写体の場合は、なかなか難しいものがありますので、そういった被写体を撮影するときは僕の場合はα6300を使用しています。
タッチパネル
何と言ってもα7Ⅲは液晶モニターがタッチパネルに対応しています。
これは非常にメリットで、AFエリアをあらかじめ固めて撮影する場合、α7RⅡではコントロールホイールをカチカチ押しながら移動させていく作業が必要になります。これが非常にめんどくさい作業です。これを実際にやっていて、シャッタチャンスを逃すことが何度もありました。
一方α7Ⅲではタッチパネルに対応していますので、任意の場所にワンタッチでAFエリアを移動させることができます。
チルト液晶
α7Ⅲのチルト液晶は約92万ドット、α7rⅡのチルト液晶は約122万ドットとα7RⅡの方がより精彩な表示を行うことができます。
また明るく見やすいWhiteMagic(TM)ディスプレイを採用。画素に白画素を追加し画面をより明るくするWhiteMagic技術により、輝度を高め、屋外などの明るいシーンでも高い視認性を実現しています。
撮影感度
機種名 | 標準 | 拡張 |
α7Ⅲ | ISO100〜51200 | ISO50~204800 |
α7RⅡ | ISO100〜25600 | ISO50~102400 |
どちらとも、十分に暗所にも強いと言える撮影感度だと思いますが、画素数の少ないα7Ⅲの方が撮影感度において、有利です。
AF、瞳AF
α7Ⅲではイメージセンサーに撮像領域の約93%をカバーする693点の像面位相差検出AFセンサーを高密度に配置。α9譲りの同じ広範囲のAFエリアがフレーミングの自由度を高めます。
こちらもα9に搭載した動体予測アルゴリズムを本機に最適化し連写中のAF測距・演算頻度を高め、α7Ⅱ比で約2倍の高い動体追随性能を実現。
瞳AFが大きく進化しており、検出精度・速度・追随性能がものすごいです。ポートレート撮影を行う方には非常にオススメで、この機能だけで買い替えを考えるレベルでした。カメラ屋さんなどで、実際に試して欲しいです。ここはα7Ⅲとα7RⅡで大きく違うポイントです。
さらにα7Ⅲではカメラのポジション(横位置/縦位置)ごとに、フォーカスエリアとフォーカス枠の位置を使い分けるかどうかを設定できる「縦横フォーカスエリア切換」を搭載しています。いわゆる縦位置で撮影する場合と、横位置で撮影する場合であらかじめ設定を行っておくことで、角度を変えるだけでAF位置を一瞬でかえることが出来ます。これ、とても便利ですね!
ダブルスロット
α7ⅢではSDカードスロットとSD/MSカードスロットの2つのメディアスロットを搭載し、2枚のメディア間でのリレー記録や同時記録、RAW/JPEG・静止画/動画の振り分け記録、メディア間コピーなどが可能になりました。
これまでα7RⅡのシングルスロットを使用していて、困った経験はありませんが、保険的要素でダブルスロットはあればいいのかなあと思います。
手振れ補正
α7RⅡでは高4.5段分の補正効果を備えた手振れ補正機構が搭載されていましたが、α7Ⅲでは高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを搭載し、手ブレ補正アルゴリズムを最適化することで、5.0段(*)の補正効果を実現しました。
動画撮影時、オールドレンズでの撮影時にも重宝する手振れ補正機能なだけに、ほんの少しだとしても進化は嬉しいですね。
バッテリー
NP-FW50の約2.2倍の容量を持つ高容量バッテリーNP-FZ100に対応しています。電池の容量そのままに液晶モニター使用時での撮影枚数がα7Ⅲが710枚、α7RⅡが340枚とほぼ倍の撮影を行うことができるようになっています。
シャッターボタン
α7rⅡのシャッターボタンですが、構造的に遊びがあるのか、割ともにょもにょとした感じのシャッターフィーリングです。
これに対して若干の違いはあるものの、α7Ⅲのシャッターフィーリングももにょもにょとしていました。他社のカメラから移行される方は、慣れが必要かなあと思います。
【まとめ】α7riiとα7iiiを徹底比較、どう違う?
今回はα7RⅡとα7 IIIを徹底比較してきました。
オートフォーカスや、連写スピードを始め多くの基本性能をブラッシュアップしベーシックモデルとして大きくレベルアップをしてきたα7Ⅲ。
かたや2015年に発売されながらも4240万画素、ローパスフィルターレスのセンサーを搭載したプロ・ハイアマチュア向けの高解像モデルのα7RⅡ。
どちらも甲乙付け難いモデルではありますが、個人的な印象でいうと人物撮影中心の方はα7Ⅲ、風景中心の撮影スタイルの方はα7RⅡを選ぶと後悔しないのかなあと思います。
安い買い物ではありませんので用途に合わせてベストなカメラを選んで素敵なカメラライフをお過ごしください!
今回の記事が少しでも参考になりましたらシェアしていただけると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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