自分で理解するためにすべての機能を把握したわけではないので僕のわかる限りで日本語の説明書を勝手に作ってみました。
英語が堪能なわけではなく翻訳しながらなんとかGodox TT350s 日本語マニュアルを作成しましたので読みにくい部分もあるかと思ますが必要な方は是非活用してくださいね。
またGodox tt350sがおすすめな理由や、SONYカメラ用のストロボ選びの難しさなども交えながらGodox tt350sの使い方も紹介して行きますので、購入した方もこれから購入を考えている方も参考にしていただければ幸いです。
スポンサーリンク


僕のポジションについて
超個人的な感想や使い方を書いていく前に僕のポジションを明らかにしておこうと思います。
趣味のカメラはどっぷりハマり始めて約5年目。子供の動画を綺麗に撮りたくて始めました。一眼カメラで撮影する動画にハマりパナソニックのGH2を愛用。スタビライザー、ブラシレスジンバルを使用しながらパナソニックからソニーのカメラをメインで使用し主に写真を撮るようになりました。
そんな僕がWEB上の情報や実際には3ヵ月使用した経験をもとにGodox tt350sの感じたポイントと使い方を個人的に整理していきます。
SONYカメラのストロボ選びの難しさ
SONYのカメラで使用するストロボ選びは難しいです。価格的な問題から純正ではなくサードパーティー製のものをAmazonなどでストロボを検索しているとサードパーティー製のストロボはCanonやニコン用のストロボはたくさんでてくるのですがSONYで使用できるものとなると、それだけでぐっと数が減ります。その原因は他とは違うホットシューが原因の一つになっています。
マルチインターフェースについて
SONYのカメラに採用されている独自規格のホットシュー「マルチインターフェースシュー」がストロボ選びの難易度をぐっと上げています。
キヤノンやニコンなどのメーカーは、最も広く使われているISO標準のアクセサリーシューを搭載しています。メーカーが異なってもISO標準のアクセサリーシューを搭載している場合は形状が同じため、他社製のアクセサリーでも装着することができます。
しかし、アクセサリーシューの電子接点はメーカーごとに異なることが多いので、サードパーティ製のアクセサリーを装着しても機能が使用できないことがあります。
つまりSONY対応などの記載が無くても装着できる場合もあるけど、機能が制限されますということです。数は少なけどSONY対応と記載のあるものを選んだ方が良さそうですね。その点でいうと今回僕も購入したGodox tt350sはSONYに対応していますので互換性、機能の制限などを一切気にする必要はありません。
発光方法について
発光方法については大きく分けて以下の4つ。
- マニュアル発光(手動で設定を調整)
- TTL発光(オート発光)
- ハイスピードシンクロ(速いシャッタースピードでも使える)
- スレーブ発光(オフカメラで使用することができる)
まず使い初めの頃は、設定がいまいち掴めないのでTTL発光で試してみるも良いと思います。しかしこの機能が加わると値段が高くなってくるので、マニュアルだけで良いという方はやすいストロボがたくさんあります。
僕がおすすめしたいのはハイスピードシンクロ、スレーブ発光です。ストロボを使用しているとどんどん欲が出てきます。こだわり始めると必要になってくるのがこの二つの機能です。
まずハイスピードシンクロはほとんどのストロボでの最速の同調スピードは1/250です。つまり1/250秒以上のシャッタースピードでは、ストロボが使えないということになります。夏の日中ではISO64でも、相当絞らないと1/250秒以下にはならないでです。ストロボを使い空を青くしたかったら、極端に絞らなければならないでしょう。なんとしても開放(f2.8)で使いたい、しかも夏の空を青くしたい!という、わがままを叶えてくれるのがハイスピードシンクロという仕組みなんです。

スレーブとは、単数もしくは複数のストロボ/フラッシュをワイヤレスで発光させるシステムの事です。スレーブ発光を行う事によりフラッシュ光が当たる角度を変更したり、複数のフラッシュを使ってライティングをしたりすることができます。カメラにストロボを装着して状態で使用すると正面から照らしているのでどうしても影の無い写真になっていかにもな写真に仕上がります。スレーブ発光では影をコントロールすることで写真の印象を大きく変える事ができます。

Godox TT350sがおすすめな理由
純正ストロボは高い…
SONY純正のストロボは何と言っても価格が高いです。ガイドナンバー(ストロボの光の)パワーが40以上が初心者がまず使ってみるのに適しているのではないかと思うのですがSONY純正のストロボは25,690円からとなっています。そもそも初めてストロボを使ってみてあまり使わなくなるかもしれない物に2万円以上使うのはとても勇気が必要です。
その点僕の使用しているGodox tt350sの場合は9,700円で販売されています。耐久性などを考えると純正ストロボの方がいいのでしょうが、使ったことの無い方の初めの1台としてはこちらで良いのではないでしょうか。
ストロボは消耗品のようなものですのでとりあえずこちらのストロボを使用してみて、「もっと光量が欲しい」とか「持ち運びにもっとコンパクトなものがいい」などなど撮影スタイルに合わせて買い替えていけばいいのではと思います。
Godox TT350Sはとってもコンパクト
外見はとてもシンプルでコンパクト。Godox TT350Sの前にはneewer nw630も使用してみましたが一回りコンパクトです。αシリーズにもベストマッチだと思います。持ち運びも非常に楽です。
Godox TT350S充実も機能!
ガイドナンバー36の光量やTTL発光、ハイスピードシンクロ、ワイヤレス発光ができるということから素人の僕からすれば全く問題ない機能を有しています。ハイスピードシンクロにおいては著しく光量が落ちますが一通りの機能があるため、試してみる事ができるため、自分のストロボの使い方を理解するためにもちょうどいい機種だと思います。
Godox tt350sの外観
ボディが非常にコンパクトでかつプラスチック製のため、軽いです。外での撮影が多い方など持ち運びには最高です。
こちらが付属品込みの写真です。ストロボ単体で立つことのできるストロボスタンドが付属しています。
光を柔らかくする、ストロボディフューザーが付属しています。少し外れやすいので無くさないよう注意が必要です。
SONYのα7R2に装着してみました。バッテリーグリップを付けているので全体としては大きいですがGodox TT350Sは非常にコンパクトです。
縦構図での写真を撮る際にも首振り機能がついているため天井へ向けてのバウンス撮影を行う事ができます。
コントロールパネル、LCDパネル表示の説明
コントロールパネル
11. モードセレクトボタン
12. ズームボタン
13. HSS(ハイスピードシンクロ)ボタン
14. スレーブ1、スレーブ2選択ボタン(非ワイヤレスモード時のみ)
15. パワーオンオフ
16. テスト発光ボタン/ (点灯している状態が発光できる状態)
17. カスタムファンクションボタン
18. ワイヤレスセレクトボタン(2秒間長押し)
19. グループ/チャンネルボタン(ワイヤレスモード時のみ)
20. セレクトダイヤル
21. セットボタン
LCDパネル
TTL オートフラッシュ
1. TTLオートフラッシュ
2. ズームディスプレイ
3. ピント距離
4. フラッシュ露光補償
5. フラッシュ露光補償値
マニュアル発光モード
1. マニュアル発光モード
2. 発光出力
マルチ発光モード
1. マルチ発光モード
2. フラッシュナンバー
3. フラッシュ周波数
ワイヤレスフラッシュモード
1. フラッシュモード
2. 発光グループ
3. M=マスターモード、S=スレーブモード
(日本国内では現時点ではマスターモードは使えません)
4. チャンネル
スポンサーリンク
TT350sの使い方
11.のMODEボタンでマニュアル発光【M】か、TTLオート発光【TTL】か
マルチ発光【Multi】かを選択します。
マニュアル発光【M】の場合
20のセレクトダイヤルを回して発光量を選択します。
12のZOOMボタンを押すことで照射角を変更することができます。
13のSYNCボタンを押すことでハイスピードシンクロモードになります。
選択する発光量により次の発光までのチャージ時間が異なります。
TTLオート発光【TTL】の場合
TTLオート発光【TTL】ではカメラの設定に合わせて
ストロボ側で自動で発光量を決めて発光してくれます。
もし明るかったり、暗かったりといった場合があったら
21のセットボタンを押すと0が表示され調光補正モードになりますので
そこからセットダイヤルを回して18段階の補正を行うことができます。
マルチ発光【Multi】の場合
マルチ発光は発光回数とスピードを設定することができます。
マルチ発光モードを選んだ後でセットボタンを押すことで
発光回数、スピードを選択することができます。
マルチ発光モードではハイスピードシンクロを使用することはできません。
光学スレーブ
SLAVEボタンを押してS1かS2かを選びます。
S1はマスター発光に合わせて発光します。
S1はプレフラッシュの際に同調して発光してしまうため
TTL情報を送るスレーブモードでは使えません。
S2はプレフラッシュは無視して同調するので
TTLモードでのスレーブでも使用することができます。
S1、S2ともにマスターフラッシュを受け発光する形になるので
障害物がある場合や、野外などでのマスターフラッシュの光が届かない場所では
反応せず、使用することができません。
ハイスピードシンクロ・HSS
ハイスピードシンクロとは
先幕と後幕がスリットを形成して走る高速シャッタースピードでも
長時間ストロボを発光し続けることで同調させるものです。
このハイスピードシンクロの個人的な使用法としては
野外でストロボを使用する際に環境光と被写体で露出を変化させたいときに使用しています。
SYNCボタンを押すとHの付いた雷マークが点灯します。
これでハイスピードシンクロモードとなります。
ワイアレスモード
TT350をオフカメラで使用する際のGodox X1T-Sなどを使用して
使用するワイアレスモードです。
SYNCボタンを長押ししダイヤルを回してセットを押して設定します。
【M】はマスターモードでTT350をマスターにして使用するモードですが
現在TT350sについては国内正規版は販売されていませんので
使用することはできません。
【S】はスレーブモードです。
【S】を選んだのちにMODEボタンで撮影モードを選択
SLAVEボタンでグループを選択し、SLAVEボタン長押しでチャンネルを選択します。
マスターとして使用する機器(Godox X1T-Sなど)とチャンネルを合わせてください。
AF補助光・オートフォーカスアシストビームについて
暗所でフォーカスを合わせるための補助光です。
カメラにこの機能が搭載されている機種であればシャッターボタンを
半押ししてフォーカスがロックされるまでの間、自動的に赤い補助光が発光して
フォーカスを合わせやすくする機能です。
暗い場所やコントラストの低い条件で自動的に点灯し
オートフォーカスを補助します。
このAF補助光をオフにしたい場合はC.Fnの設定で
AFをOFFにしてください。
オフカメラで使用する際はこの機能は動作しません。
α6000、α6300、α7R2ではこの機能は動作しません。
カスタムファンクションの設定
ZOOMボタンを長押しでカスタムファンクションの設定を行うことができます。
それぞれダイヤルで設定する項目を決めてセットボタンを押しダイヤルで設定します。
ST:オートスリープ機能をON、OFで設定できます。
AF:AF補助光をON、OFFで設定できます。
BL:バックライトコントロール。10秒、OFF、ONから設定できます。
Godox TT350sクイックマニュアル
Godox TT350sを使用してさあ撮影するぞ!という場合に実際に行う必要のある操作をクイックマニュアルとして簡単にまとめて見ました。
オンカメラでGodox TT350sを使用する場合
カメラに装着して電源を入れる。
- カメラのマルチインターフェースシューに装着する。
- カメラの撮影モード、設定の確認をする。
- TT350sの発光モードを確認する。
- 任意の設定で撮影を行う。
オフカメラで撮影する。
1.X1T-Sなどのワイアレスフラッシュトリガーをカメラのマルチインターシューに装着する。
5.ワイヤレスフラッシュトリガーのテスト発光ボタンで同期を確認する。
6.任意のカメラ設定で撮影を行う。
まとめ
ストロボを使った撮影を楽しもう【Godox TT350Sの作例】
比較的シンプルな操作性でストロボを使用した撮影を楽しむことができます。また別売りのGodox X1T-Sなどのラジオスレーブを使用することでオフカメラでのストロボを使用した撮影を楽しむことができます。
動画レビュー
youtubeでは数名の方が動画にてTT350の解説を行なっていますので、そちらも参考にしてみてください。
まとめ
綺麗な写真を撮るために必要な明るい自然光のない場合やライティングでよりドラマティックに撮影したい場合などに大活躍のストロボ。ストロボを使うだけで自然光とは全く違う印象的な写真を撮影することができますね。この拙い日本語の説明書がお役に立ちましたら何よりです。
SONYのミラーレス用のサードパーティー製のストロボは選択肢がそう多くありませんがこのGodox TT350sでカメラライフを楽しんでいます。
少しでも参考になりましたらシェアしていただけると嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
関連記事
コメント