2018年になってから断続的にLINEを名乗る迷惑メールと思われる
怪しげなメールが届きます。
Apple、Amazon、楽天カードを装う迷惑メールが
これまで頻繁に届いてきていましたが
ここ最近LINEを名乗るものがしつこく何度も届くようになりました。
僕自身LINEを使用していないのではじめから疑ってかかりますので
騙されることはありませんが
普段からLINEを使用している方は本物では?と思い
入力してしまった方もいらっしゃるかもしれません。
このタイプの迷惑メールの被害が早くゼロになるように
今回はLINE公式メールを装った迷惑メールの中身を詳しく見ていきましょう。
今回の迷惑メール侵害された[LINE一Corporation]安全認証の内容
差出人のアドレス
LINE<info@ra9.jp>
今回のメール「[LINE一Corporation]安全認証」での差出人は一見本物の
メールでの表記の段階では「LINE」となっており
公式LINEかと思ってしまうような作りになっていますが
詳細を見てみるとLINE<info@ra9.jp>となっております。
関連性は不明でおそらく悪用されいると思うのですが
調べてみたらra9.jpというドメインは
「らくらく連絡網」というサービスのドメインのようです。
宛先
宛先のメールアドレスに僕自身の持つメールアドレスで
どこからか収集されてしまったものだと思います。
件名
[LINE一Corporation]安全認証
調べて見ますと公式LINEからこのような件名のメールが
届くことはないようなので、この件名のメールが届いた場合は
迷惑メールであると思って良さそうです。
本文
こんにちは。
あなたのLINEアカウントに異常ログインされたことがありました。
ご本人のアカウントの安全のために、
ウェブページでの検証をお願いします。
こんにちは、このメールはLINEで自動送信されています。
下記のURLをスマホにコピーして、スマホブラウザーにて開けてください。
https://line.mem/R/au/email/djz4mwg8b99sl1dpsbaa8ah/+++
※URLの安全認証有効期限は毎日9時から19時までです。
───────────────
LINE
LINE Corpsrationi───────────────
上記本文内にはフィッシングサイトへの誘導リンクが記載されています。
上記のリンクはクリックできないように一部編集してあります。
フィッシングサイトでありながらhttpsに対応するなど芸の細かさも垣間見えます。
フィッシングにひっかかっていけるとこまでいってみた
Webブラウザ「safari」が危険なサイトであることを
警告してくれています。
こうなった場合おそらくクリックしてしまう方が激減するでしょうから
URLを変更して再度メールを送ってきます。
ありがたいブラウザの警告を今回は無視して進んで見たいと思います。
差出人のアドレスでログインしてみた
IDを差出人のアドレスである「info@ra9.jp」で入力し
パスワードは「12345」で入力してみました。
そうするとでたらめに入力したにもかかわらずなんとログインすることができました。
ログインできたはずですがなぜか電話番号を入力するよう指示が出ました。
もちろんデタラメな電話番語を入力していきます。
ログインできたはずにも関わらず、アカウント作成の流れが続きます。
ドキドキしますが通話による認証をクリックしてみます。
電話番号がデタラメを入力したので
本当に電話がかかってくるのか、検証することはできませんでしたので
ここで幕引きとしました。
LINEアカウントを不正利用されないために

公式のLINE公式ブログに対策方法がまとめられています。
以下には公式ブログよりチェック項目を記載しています。
LINEやSNS、メールで以下のようなことが起きたら
すぐに信じないで、「なんか変だな?」と、その相手や内容をうたがって確認しましょう。
チェック 友だちから、不自然な理由で何かを買って欲しいと頼まれた。
または、お金を振り込んでほしいとお願いされた。不自然な理由で何かを買って欲しいと頼まれた
チェック 友だちから、よく分からない理由で
「LINEに登録している電話番号を教えて」
「○○してあげるからパスワード/PINコードを教えて」
など
自分や友だちのアカウントに関する個人情報を聞かれた
自分や友だちのアカウントに関する個人情報を聞かれたチェック よく知らない人から「LINE IDを交換しよう」
「QRコードを送って」などと言われた
よく知らない人チェック 友だちやフォローしている人から
「LINEが来月から有料になるらしい」
「これをするとスタンプがもらえるらしい」
「メッセージ内容や電話番号などの大切な個人情報がもれるらしい」
などのウワサが流れてくる
ウワサが流れてくるチェック 公式の目印がない一般のアカウントが
有名人や企業のふりをして
「友だち登録をしたら/LINE ID書いたらプレゼントをあげる」など
何か得なことがあるかのような投稿をしている
迷惑メール「[LINE一Corporation]安全認証 」のねらい
この迷惑メールのねらいおそらくソフトで
生成したランダムなメールアドレスなどに
無作為にメールを送信して反応のあった
メールアドレスが生きているメールアドレスということで
収集し販売、それをお金に変えること。
その証拠に、僕は実験的に様々な迷惑メールをクリックしてみているのですが
日に日に届く迷惑メールの数が増えてきています。
またLINEアカウントのメールアドレス
暗証番号を抜き取ることからLINEアカウントを乗っ取ること。
おそらこの二つが狙いではないかと考えられます。
迷惑メールだとわかる2つのポイント

送信元のメールアドレス
今回のスパムメール「[LINE一Corporation]安全認証」では
送信元のメールアドレスが「info@ra9.jp」となっていました。
このメールアドレスは公式のLINEでは使用していないメールアドレスなので
これが迷惑メールであることがわかった1つ目のポイントです。
なぞの社名表記「LINE Corpsrationi」
メール下部には社名表記がありますが
おそらく「LINE Corporation」ということだと思いますが
残念ながら「LINE Corpsrationi」、なんと読めば良いのかわかりません。
[LINE一Corporation]安全認証のメールを知り合いと共有しよう!
スマートフォンを持つ若年層、年配の方は注意!
LINEアカウント 2018年10-11月期 媒体資料によると
LINEは国内の月あたりのアクティブユーザー数が7,600万人
日本の人口の半数以上をカバーするサービスとして定着しています。
また多くの利用者の他にも、40歳から50歳以上の方までの比率が
利用する年齢層の50%弱という
幅広い方が利用していることも特徴です。
若年層や、年配の方は迷惑メールに対して無防備で
被害が拡大してしまうことが予想されます。
個人的には、中学校、高校での授業にスマートフォンのマナーや
犯罪から守る科目を取り入れることで、スマートフォンを持つ若年層の方に
迷惑メールのことを知ってもらうことで被害を減らすことが
できるのではないかと思います。
また年配の方に対しては他の犯罪同様に
地域のコミュニティやテレビ番組、テレビCMで
呼びかけを行うことで今後被害を減らすことができるのではないかと思います。
今すぐに確実にできることとしては
ご家族の方がいらっしゃるのであれば
「こういうメールには気をつけて」というような形で
実際のメールを見せながら注意奮起、共有をこまめに行うことを
お勧めいたします。
まとめ
迷惑メールの厄介なところが、形式や文面など日々進化して行っているところです。
手口が日々巧妙になっていきますので、受け手側も知識をつけて対策を行っていく必要があります。
実際に僕は一度迷惑メールに引っかかってしまい
恥ずかしいことに10万円を振り込んでしまった経験があります。
おそらく今回のメールが届いてこのページにたどり着いた方は
ご自身で情報を収集し迷惑メールから身を守ることができる方だと思いますが
それが難しいと思われるご家族の方などにも一声かけてあげるなど
迷惑メールの被害を一つでも減らすことができたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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