2018年6月12日Amazonより「顧客満足度調査」という件名のメールが届きました。
どうやら読み進めていくとアマゾンのアンケートに答えるとその報酬として
1万円をあげるよという内容。これってどう考えても怪しいですよね。
楽天市場を語る迷惑メールは今年の2月頃からひっきりなしに届いていますが
いよいよAmazonからもアマゾンを装って迷惑メールが送信され始めたのか!?
それとも本当にアンケートに答えるだけで1万円もらえるというそんなおいしい話があるのか?
気になったのでスパムに乗っかって調べてみることにしたところ
結論としてはこのメールはAmazonを装った迷惑メールでした。
その中身を詳しく見ていきましょう。
Amazon<myinfo@amazon.co.jp>
このメールの差出人はmyinfo@amazon.co.jpといういかにも公式っぽいメールアドレスから
送信されています。ちょっと公式サイトを調べてみましたがこのアドレスが
公式のものだと記載されている文面は確認することができませんでしたので
おそらく公式では使用していないメールアドレスです。
楽天市場を装った迷惑メールでもそうでしたが
送信者のメールアドレスは比較的簡単に偽装することが可能ですので
これだけで公式だと判断することは危険です。
宛先
迷惑メールの中には、同時に何件も送信するため宛先の欄に
10件くらいのメールアドレスが記載されていることがあります。
そうであればスパムだと判断がすぐにつくのですが今回のメールについては
僕自身のメールアドレスのみ記載されていました。
件名
顧客満足度調査
色々と調べてみましたが、公式のAmazonよりこのような件名のメールがあることは
確認できませんでした。
本文
調査を完了し、無料のボーナスを手に入れよう!
開始
あなたのボーナス: ¥10000期限: 2分
メール自体は短い文面です。2分のアンケートに答えるだけで1万円の謝礼とは大盤振る舞いです。
リンク先はhttp://ht.ly/YzsL30krWxIという短縮URLになっています。
フィッシングにひっかかっていけるとこまでいってみた
リンク先を開くと上記短縮URLからhttps://auth-amz-jpn.moregivingwhileliving.com/survey3.phpという
ページが開きます。
そこには
お客様から収集される情報は、Amazon.co.jp での
お買い物をお客様に合ったよりよいものにし
Amazon.com, Inc. および/またはその関連会社(以下総称して「Amazon」といいます)
が提供する店舗、プラットフォーム、情報検索等のサービスを
お客様にご利用いただくために役立てられます。
という文章から
- 通常、どのくらいの頻度で当サービスをを利用していますか?
- 他社の提供する同様のサービスと比べた場合、当サービスの質はどの程度優れていると感じますか?
- 当サービスを他の方にご紹介いただける可能性はどのくらいありますか?
- 当社の提供する別のサービスにどの程度ご興味がありますか?
という4つの質問に続きます。
そしてそのあと
報酬を振り込むから、カード情報を入力しろ!となっています。
報酬を振り込むのになぜカード情報が必要なのかは不明です。
リンク先のページのページ上部は全て公式ページへとリンクされているので巧妙ですが
しかしバナーが母の日セールとなっています。
ページ下部のリンク先は全て設定されずNot Found表記になります。
迷惑メール「顧客満足度調査」の2つのねらい
この迷惑のねらいはおそらく2つあると思います。
このメールからリンクをクリックすることで送信されたことがわかり、使用されているものか
使用されていないメールアドレスかを調べ、生きているメールアドレスを抽出し
データを販売するというのが1つ目。
2つ目はリンク先の偽サイトから、クレジットカード情報を入力させ不正利用させようというのが
2つ目の狙いではないかと思います。
迷惑メールだとわかる2つのポイント

メール差出人のmyinfo@amazon.co.jpは公式ではない
公式のAmazonページやグーグルで検索したみましたが
myinfo@amazon.co.jpというメールアドレスから公式メールが来たという例はありませんでしたので
この宛先が公式のものではないことがわかります。
これが迷惑メールであることがわかる一つ目のポイントです。
リンク先のページでクレジット情報の聞き取りを行う
今回の迷惑メールに限らず、クレジットカード情報の入力を求めるページは
疑ってかかったほうがいいです。
そもそも、報酬を受け取るのになぜクレジットカードの情報が必要なのかわかりません。
これが迷惑メールだと分かった2つ目のポイントです。
Amazonへ通報しよう
公式のものか判断に困った場合は、Amazonに尋ねてみるのが一番安全です。
また他の方が被害に遭われないためにもAmazonへ報告し
迷惑メールの被害を未然に防ぎましょう。
当サイトではお客様に対するフィッシングやなりすまし行為に対して
真剣に取り組んでいます。お客様が受信した連絡がAmazon.co.jp から
送信されたものかどうか定かでない場合や
フィッシングを受信したことを報告されたい場合は、このページをご覧ください。
以下のいずれかを行います。
偽装だと疑われるEメールの「本文」「メッセージヘッダー」「HTMLソース」を添えて、Eメールで連絡する
または、偽装だと疑われるEメールを転送するご連絡の際は、stop-spoofing@amazon.co.jpまでEメールを送信してください。
まとめ
これまで楽天市場からの迷惑メールが非常に多かったのですが
ここにきてAmazonを装ったものが増えてきています。
そもそもアンケートに答えるだけで1万円もらえるというような
うまい話があるわけないと思うのですが、実際メールが来た時は僕自身すぐに反応してしまいました。
スマートフォンの普及に伴い以前よりもメールが身近なものとなり、
迷惑メールの被害状況は増加傾向にあります。
今回の迷惑メールに限らず、迷惑メール、フィシングメールにはくれぐれも注意しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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