2019年1月5日にTBSで放送の「バース・デイ」にトライアウトに挑戦している佐藤世那(さとうせな)さんが出演されます。
佐藤世那さんといえばかつて仙台育英エースとして2015年にはチームを準優勝へと導いたエース投手です。仙台育英高校といえば高校野球の名門校で高校野球をやった人だったら知らない人はいないほどの超有名高校です。そんな有名高校のエースでさらに甲子園準優勝まで成し遂げている方なので、僕には想像もできないくらいの努力を積み重ねてきた方だと思います。
しかしそんな佐藤世那さんが何と入団から3年目、21歳の時に戦力外通告を受けます。
今回はそんな佐藤世那さんのトライアウト挑戦について徹底調査いたしましたので紹介したいと思います。
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佐藤世那さんのプロフィールと経歴
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2018.06.02 Bs vs Sh 佐藤世那投手 #67 #Bsファーム #Bs2018 #佐藤世那 #オリックスバファローズ #playback2018
プロフィール
- 国籍:日本
- 出身地:宮城県仙台市
- 生年月日:1997年6月2日(21歳)
- 身長:181 cm
- 体重:84 kg
- 投球打席:右投右打
- ポジション :投手
- プロ入り:2015年 ドラフト6位
- 年俸:520万円(2018年)
シュート回転気味ながら球速が140km/h台に達するストレートや、投球の軌道がストレートとほとんど変わらないフォークが持ち味。肩甲骨の柔軟性が高く、高校時代には、テークバックの大きなアーム式の投球フォームでした。
オリックスへの入団1年目には、このようなオーバースローのフォームを維持したまま、高校時代にほとんど投げていなかったカーブで打者のタイミングを外すことも試みていたがしかし実際には、2年目まで一軍公式戦へ登板できず、制球面でも課題を残した。このため、2年目に参加したアジアウインターリーグでは、終盤2試合の登板でサイドスローを披露した。オリックスの二軍から投手コーチ小松聖からの発案による試みで、同リーグの終了を機に台湾から日本へ帰国してからは、アンダースローでの投球練習にも挑戦しました。2018年の春季キャンプからサイドスローへ本格的に転向。
実際の投球フォームを見てみると、肩甲骨の柔軟性が高いというのがすぐにわかりますが二塁側に大きく腕を回しながら投げるフォームで、あまりプロ野球でも見られない投球フォームでしたね。非常にダイナミックなフォームで、珍しいフォームなので打ちにくいと思うのですが、このフォームは一般的に肩に負担が大きいという声が多く、プロ野球ではスリークォーター気味の投手が非常に多いです。
経歴
プロ入り前
仙台市立南光台東小学校の2年時から野球を始ます。
地元球団の楽天ゴールデンイーグルスが運営する「楽天イーグルス ベースボールスクール」に所属。
小学校卒業後、仙台育英学園系列の中学校・高校に在籍。秀光中等教育学校時代には、軟式野球部でエースとなる。
仙台育英学園高等学校へ進学後、同学年のチームメイト平沢大河などと共に、2年秋の第45回明治神宮野球大会で優勝。
3年時には、夏の第97回全国高等学校野球選手権全国大会で決勝まで進み、東海大相模高校との決勝で敗退。選手権大会直後の2015 WBSC U-18ワールドカップに日本代表の一員として出場し、準優勝して大会のベストナインに選ばれました。
2015年のNPBドラフト会議で、オリックス・バファローズに6巡目で指名。契約金3,000万円、年俸500万円(金額は推定)という条件で入団。
間違いなく2015年大会においては現在も活躍中のスター選手ばりの、大会の主役と言える活躍ぶりでしたね。ただドラフトでの指名順位はその活躍ぶりからは高いとは言えない評価ですね。ちなみにこの年のドラフト会議の主な一位指名選手はソフトバンクの高橋純平さんやオコエ瑠偉さんがいます。そんなドラフト一位選手でさえ1軍で大活躍している選手が少ないことからプロ野球の厳しさがわかりますね。
プロ入り後
プロ入り後
2016年には、ウエスタン・リーグ公式戦12試合に登板。4勝4敗、防御率5.37という成績。一軍登板なし。
2017年には、ウエスタン・リーグ公式戦12試合の登板で、2勝1敗、防御率5.00を記録。9月27日に入団後初めての出場選手登録に至ったが、一軍公式戦での登板機会はありませんでした。
2018年には、ウエスタン・リーグ公式戦8試合の登板で、2勝0敗、防御率4.15を記録。10月4日に球団から戦力外通告を受けました。
高卒選手ですので18歳で入団していますので戦力外通告を受けたのが21歳。体力もつき始めこれからというタイミングでもあったため本人もショックだったのではないでしょうか。
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フォームへの懸念
入団当初よりそのアーム式”と呼ばれる後ろ方向へ大きく回しながら投げるフォームは「このフォームでは確実に故障する」といった評価も散見され、実際にドラフト指名も6巡目と高いとは言えない評価でした。
本人としては「このフォームで通用することを証明する」と意気込んでいましたが現実は厳しく制球面でも課題を残し一軍登板がありませんでした。
サイドスローへそして戦力外
2年目に参加したアジアウインターリーグでは、終盤2試合の登板でサイドスローを披露した。オリックスの二軍小松聖さんからの発案による試みでアンダースローでの投球練習にも挑戦。2018年の春季キャンプからサイドスローへ本格的に転向したが一軍公式戦のマウンドを踏めないまま戦力外通告を受けたました。通告後の合同トライアウトにはオーバースローで臨みました。
かつてサイドスローに転向し成功した選手として沢村賞3回、最多勝利5回、最優秀防御率3回などタイトルを総なめにした斎藤雅樹さんがいらっしゃいます。
リリースポイントが数センチ違うだけで違和感を覚えますので、野球選手にとってそれまで築き上げてきたフォームを変えるということはとても怖いことですよね。
トライアウトの結果
- 森山(ソフトバンク) 141キロ直球外れ四球
- 河野(巨人) 136キロ打ち上げ三飛
- 城所(ソフトバンク) 126キロ打って右前安打
- 最速は141キロ
NPB球団からのオファーは?
現在詳細を調査中です。結果がわかり次第追記します。
プロ3年目、戦力外の佐藤世那 トライアウト挑戦その結果は?のまとめ
NPBの支配下登録の選手が70人ということを考えるとプロ野球選手はだいたい750人。その中に毎年70~80人の選手が入団してきます。そして毎年100人近くのプロ野球選手が引退や戦力外通告で去っていきます。高校生だけでいうと硬式野球部の一学年が5万5千人。その中でドラフトで指名されるのは30人程度。地方の高校で野球をしていた僕からすると眩しいくらい輝いていたスター選手たちが毎年職を失っているという現実を考えるとその厳しさの生々しさが増しますね。一見華やかに見えるプロ野球ですがその実態は途方もないピラミッドで形成されている厳しい世界です。
佐藤世那さんはトライアウトにはサイドスローではなく長年培ったオーバースローで挑んだそうです。若干21歳の甲子園のスターに悔いのない結果、NPB球団からのオファーが来るよう願っています。
今回の記事が少しでも参考になりましたらシェアしていただけると嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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